ヒーローはキミだから
7.バレー部でのできごと
あたしは中学校に入学してからずっとバレー部に入ってて。
小学生のころからスポーツ少年団でバレーやってて、その流れで中学でもバレーを続けることにしたの。
部員の子たちや先輩との関係もよくて、部活動は順調だったんだけど……。
「ねぇ、弓佳。弓佳って、内海くんと知り合いなんだよね?」
ある日、部活の帰りに珠莉が声をかけてきた。
珠莉は、あたしと同じバレー部で同じクラス。
肩まである髪をいつもふわっとカールさせてて、ビューラーでまつ毛をくるんと上げてる。
長い髪をくくるだけで、顔のケアといえばせいぜい薬用リップを塗る程度のあたしとはくらべものにならないくらいおしゃれに気をつかってる女の子。
特別仲いいってわけじゃなかったけど、いっしょに練習するチームメイトのひとりだった。
「うん、小学校からのつき合いだけど」
すると、珠莉はモジモジと顔を赤く染めて。
「あ、あのねっ。ここだけの話なんだけど……内海くんのことが好きなんだ! でも、どうやって気持ちを伝えたらいいか分からなくて。そこで、弓佳に協力してほしいんだけど」
「大空のことが?」
「うん、いいでしょ? 弓佳。おねが~い!」
大げさに両手を合わせる珠莉。
困っちゃったな……。
小学生のころからスポーツ少年団でバレーやってて、その流れで中学でもバレーを続けることにしたの。
部員の子たちや先輩との関係もよくて、部活動は順調だったんだけど……。
「ねぇ、弓佳。弓佳って、内海くんと知り合いなんだよね?」
ある日、部活の帰りに珠莉が声をかけてきた。
珠莉は、あたしと同じバレー部で同じクラス。
肩まである髪をいつもふわっとカールさせてて、ビューラーでまつ毛をくるんと上げてる。
長い髪をくくるだけで、顔のケアといえばせいぜい薬用リップを塗る程度のあたしとはくらべものにならないくらいおしゃれに気をつかってる女の子。
特別仲いいってわけじゃなかったけど、いっしょに練習するチームメイトのひとりだった。
「うん、小学校からのつき合いだけど」
すると、珠莉はモジモジと顔を赤く染めて。
「あ、あのねっ。ここだけの話なんだけど……内海くんのことが好きなんだ! でも、どうやって気持ちを伝えたらいいか分からなくて。そこで、弓佳に協力してほしいんだけど」
「大空のことが?」
「うん、いいでしょ? 弓佳。おねが~い!」
大げさに両手を合わせる珠莉。
困っちゃったな……。