おばけなワタシとキラキラのきみ

おばけみたいなわたし

きみに出会えて

わたしの世界はキラキラかがやいた

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水端附属中(みずはしふぞくちゅう)に通う二年のわたし、拝島空(はいじまそら)には誰にもナイショのお楽しみがある。

うちの学校は読書の人気がないのか図書室はいつもほとんど人がいなくて、図書室のとなりの閲覧室は読書や宿題なんかをするにはぴったりの空間。
わたしは塾に通ってないから、放課後はいつもこの白い机で宿題をしている。

それから、この部屋の奥には自由に使えるパソコンが一台ある。あまり知られていないけど(そもそも人がいないけど)ネットにもつながっている便利なパソコン。

五月の陽気がぽかぽか気持ちいい今日も、わたしは閲覧室で過ごしてる。

「今日、最後まで書けるかなぁ」
誰もいないのを良いことに、ときどきひとり言なんかも言ってしまう。
わたしって陰キャだなって自分で思う。

人前に出ると声が小さくて、ひょろっと細くて背だって低い、長く伸ばした黒い髪も、ときどき〝映画に出てくるおばけみたい〟なんてからかわれる。
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