おばけなワタシとキラキラのきみ
「宙先輩は……」
「ん?」
「本が好きなんですか?」
思いきって質問してみた。
「うん。じゃなきゃこんなに毎日来ないでしょ」
また穏やかに笑う。
「でも、サッカー部ですよね」
「え、うん」
「運動部の人って、読書しないのかと思ってました」
本音をこぼしてしまった。
そしたら先輩は「あはは」と笑った。
「すげー偏見」
「す、すみません……」
「いや、気持ちはわかる。まわりに読書してるヤツなんていないし。っていうか、みんな学校じゃ授業以外は部活か寝てるか友だちとしゃべってるか、って感じだもんな」
先輩の言葉にまたうなずく。
そもそも図書室に来る人が全然いない。
「俺はサッカーと同じくらい読書が好き」
〝好き〟って言うまっすぐな感じがまた少し胸をざわつかせる。
この人たしかにイケメンでモテそうで、小説のキャラクターづくりの参考になりそう、なんて思った。
「ん?」
「本が好きなんですか?」
思いきって質問してみた。
「うん。じゃなきゃこんなに毎日来ないでしょ」
また穏やかに笑う。
「でも、サッカー部ですよね」
「え、うん」
「運動部の人って、読書しないのかと思ってました」
本音をこぼしてしまった。
そしたら先輩は「あはは」と笑った。
「すげー偏見」
「す、すみません……」
「いや、気持ちはわかる。まわりに読書してるヤツなんていないし。っていうか、みんな学校じゃ授業以外は部活か寝てるか友だちとしゃべってるか、って感じだもんな」
先輩の言葉にまたうなずく。
そもそも図書室に来る人が全然いない。
「俺はサッカーと同じくらい読書が好き」
〝好き〟って言うまっすぐな感じがまた少し胸をざわつかせる。
この人たしかにイケメンでモテそうで、小説のキャラクターづくりの参考になりそう、なんて思った。