おばけなワタシとキラキラのきみ
***

校舎の3階にある教室でのわたしの席は窓側。

休み時間はアユちゃんがわたしの席にくるから、自然とほかの子たちも集まってくる。

正直、みんなの話はわたしにはあまりピンとこない。

アイドルの話もコスメの話も、好きな子の話も、小説の参考になるってイミでは興味があるから聞いてるけど、ほんとは本が読みたい。

みんなだって、わたしがひと言も話さなくても気にしない。

この日もそんな感じで、少しボーッとしながら窓から中庭をながめてた。

そしたら見たことがあるシルエット。

……宙先輩。

「あ、青沢先輩だ〜! 今日もかっこい〜!」
みんながザワザワする。
< 21 / 74 >

この作品をシェア

pagetop