おばけなワタシとキラキラのきみ
「昼間さあ、空に手ふったの気づかなかった?」
放課後の閲覧室で向かいあった先輩に聞かれる。
「気づきました……けど……」
「えーじゃあなんで返してくれなかった?」
先輩は不満そうに口をとがらせる。
「みんないて、先輩のこと見てて……ふしぎに思われる、から」
「ふしぎ? なんで?」
「だって、宙先輩とわたしなんかが知り合いなんて」
どう考えたって変。
「悲しいな〝知り合い〟なんて」
「え……」
「俺は空のこと友だちだって思ってるのに」
「え、でも学年がちがうし」
宙先輩みたいなひとと〝友だち〟なんて正直おそれおおい。
「学年がちがう友だちなんていっぱいいるけど」
「運動部っぽいゼロ距離感……」
思わずポロッとつぶやいたわたしに先輩が笑う。
「なにそれ。空って運動部に対する偏見が強いよな」
自分でもちょっと思ってた。
だって運動部のひとが友だちにいないし。
だから、最近考えてたことがある。
「……先輩、サッカー部のこと教えてくれませんか?」
放課後の閲覧室で向かいあった先輩に聞かれる。
「気づきました……けど……」
「えーじゃあなんで返してくれなかった?」
先輩は不満そうに口をとがらせる。
「みんないて、先輩のこと見てて……ふしぎに思われる、から」
「ふしぎ? なんで?」
「だって、宙先輩とわたしなんかが知り合いなんて」
どう考えたって変。
「悲しいな〝知り合い〟なんて」
「え……」
「俺は空のこと友だちだって思ってるのに」
「え、でも学年がちがうし」
宙先輩みたいなひとと〝友だち〟なんて正直おそれおおい。
「学年がちがう友だちなんていっぱいいるけど」
「運動部っぽいゼロ距離感……」
思わずポロッとつぶやいたわたしに先輩が笑う。
「なにそれ。空って運動部に対する偏見が強いよな」
自分でもちょっと思ってた。
だって運動部のひとが友だちにいないし。
だから、最近考えてたことがある。
「……先輩、サッカー部のこと教えてくれませんか?」