おばけなワタシとキラキラのきみ
「やっぱりあれ、空が考えた文章だよな」
先輩の指摘に言葉が出なくて、一拍おくれて首を横にふる。
「文の切り方が雨音先生と同じだった」
「ち、ちがいます。アユちゃんが自分で考えてます」
声がまた、か細くなる。
「言いまわしの癖も」
わたしが必死で首をふっていると、先輩がこっちにきた。
「前に言った会長選の演説も、空が考えたんじゃないのか?」
「ちがいます」
「ふしぎだったんだよ、こんなにすごい小説が書ける子がいるのに、弁論とか作文とか、そういう表彰で一回も名前を聞いたことがないなって」
先輩が何を思っているのか、わかってしまう。
「生徒会長が表彰された作文て、全部、生徒会長じゃなくて空が代わりに書いてるんじゃないのか?」
必死で首をふって否定しても、先輩は信じてくれない。
「なんでそんなに必死で隠す?」
わたしは何も言えずにうつむいて押しだまる。
「教えてくれないなら空が雨音先生だって言いふらす」
「え、だ、だめ」
先輩の指摘に言葉が出なくて、一拍おくれて首を横にふる。
「文の切り方が雨音先生と同じだった」
「ち、ちがいます。アユちゃんが自分で考えてます」
声がまた、か細くなる。
「言いまわしの癖も」
わたしが必死で首をふっていると、先輩がこっちにきた。
「前に言った会長選の演説も、空が考えたんじゃないのか?」
「ちがいます」
「ふしぎだったんだよ、こんなにすごい小説が書ける子がいるのに、弁論とか作文とか、そういう表彰で一回も名前を聞いたことがないなって」
先輩が何を思っているのか、わかってしまう。
「生徒会長が表彰された作文て、全部、生徒会長じゃなくて空が代わりに書いてるんじゃないのか?」
必死で首をふって否定しても、先輩は信じてくれない。
「なんでそんなに必死で隠す?」
わたしは何も言えずにうつむいて押しだまる。
「教えてくれないなら空が雨音先生だって言いふらす」
「え、だ、だめ」