おばけなワタシとキラキラのきみ
「そんなの仲いいって言わないよな」
「でも」

「空は、文章書くのが一番好きなんじゃないの?」
「……はい」

「加地さんに言われて、その好きなこともコソコソやって、自由に友だちも作れなくてさ」
先輩がわたしの顔を見る。

「それって、楽しいの?」

「え……」
「空が、がんばればがんばるほど、加地さんだけがほめられて、まわりは余計に加地さんのファンみたいになって、空がどんどん苦しくなるだけなんじゃないの?」
先輩の言ってることは正しい。

「で、でも作文がどうとか、アユちゃんがどうとか、そんなのなくても……先輩とわたしが友だちなんてやっぱり変……」
「変?なんで?」

「……先輩は、キラキラしてるから」

「は? キラキラ?」

わたしが変なことを口ばしったから、先輩がびっくりしてる。
だけどこれはわたしの本音。
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