おばけなワタシとキラキラのきみ
だけど正直、わたしも友だちってそういうものだってずっと思ってた。
みんなニコニコ笑ってるけど、アユちゃんがひと言言えばわたしのまわりからスーッていなくなる。

だけど先輩は……

『悲しいな〝知り合い〟なんて。俺は空のこと友だちだって思ってるのに』
『学年がちがっても、卒業しても、俺は空の友だちだから』
『クラス中から無視されたって空は独りじゃないよ』

わたしがお願いなんて聞かなくたって、まっすぐな目で〝友だち〟って言ってくれた。

『俺には、加地さんなんかより空のほうがよっぽどきれいでかわいく見える』

胸にだいてたクッションにぎゅーって顔を押しつける。

「あれってどういう意味……?」

思わず声にでる。

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