おばけなワタシとキラキラのきみ
***
次の日の放課後。
「先輩、しばらく閲覧室以外では話しかけないでください」
わたしの失礼すぎるお願いに、先輩はむずかしい顔をした。
「加地さんがこわいから?」
「そうです」
先輩はがっかりしたようにため息をつく。
「だけど、もうやめたいんです。そういうの」
「え?」
「先輩が言ってたコンテストに出してみようと思ってて」
「あのサイトの?」
わたしは「はい」と言ってうなずく。
「きっかけがないと、なかなかむずかしいから……このコンテストで賞をとれたら……アユちゃんの名前じゃなくて評価されたら、もうアユちゃんに書くのはやめます。だから、それまでは……」
次の日の放課後。
「先輩、しばらく閲覧室以外では話しかけないでください」
わたしの失礼すぎるお願いに、先輩はむずかしい顔をした。
「加地さんがこわいから?」
「そうです」
先輩はがっかりしたようにため息をつく。
「だけど、もうやめたいんです。そういうの」
「え?」
「先輩が言ってたコンテストに出してみようと思ってて」
「あのサイトの?」
わたしは「はい」と言ってうなずく。
「きっかけがないと、なかなかむずかしいから……このコンテストで賞をとれたら……アユちゃんの名前じゃなくて評価されたら、もうアユちゃんに書くのはやめます。だから、それまでは……」