おばけなワタシとキラキラのきみ
始業式が始まった。
うちの学校の始業式は全校生徒が体育館に集まって、イスに座って校長先生の話を聞くくらいで終わり。
夏休みに部活なんかで目立った大会成績なんかがあれば報告したり表彰もある。
だから今日は、校長先生の話の後にわたしとアユちゃんが表彰される。
「今日は特別表彰があります」
進行役の先生が言った。
「二年生の加地歩夢さんと拝島空さんが、小説コンテストで大賞を受賞して、作家デビューすることになりました。二人はステージに上がってください」
その発表に、全校生徒がざわめく。
「え、すごっ」
「中学生作家ってこと?」
いろんな声が聞こえる。
「さすが生徒会長! やっぱ文章うまいんだ」
「え? でもさ、アユはわかるけど、なんで空?」
「幼なじみだからって、いっしょに書いてることにしてもらったんじゃない?」
「幼なじみの七光りってことー? ズルくない?」
こんなふうに言われるのも、予想がついてた。
うちの学校の始業式は全校生徒が体育館に集まって、イスに座って校長先生の話を聞くくらいで終わり。
夏休みに部活なんかで目立った大会成績なんかがあれば報告したり表彰もある。
だから今日は、校長先生の話の後にわたしとアユちゃんが表彰される。
「今日は特別表彰があります」
進行役の先生が言った。
「二年生の加地歩夢さんと拝島空さんが、小説コンテストで大賞を受賞して、作家デビューすることになりました。二人はステージに上がってください」
その発表に、全校生徒がざわめく。
「え、すごっ」
「中学生作家ってこと?」
いろんな声が聞こえる。
「さすが生徒会長! やっぱ文章うまいんだ」
「え? でもさ、アユはわかるけど、なんで空?」
「幼なじみだからって、いっしょに書いてることにしてもらったんじゃない?」
「幼なじみの七光りってことー? ズルくない?」
こんなふうに言われるのも、予想がついてた。