初恋リメイク!
「あ、それでメイクの打ち合わせでもないのに私が呼ばれたわけね?匠くん、こう見えてオスだもんね。いたっ!」
余計なひと言を付け加えたせいで、映奈先輩は匠先輩からチョップをもらっていた。
幼なじみというだけあって、二人の間には遠慮がない。
映奈先輩は頭をさすりながら、葵先輩から受け取ったバインダーを脇に抱えた。
「じゃあ、採寸するから男子は入ってこないでね!覗いたら怒るかんね!」
私は映奈先輩に引きずられるようにして、一緒に被服準備室の中に入った。
「さ、始めようか!」
「よろしくお願いします」
「アハハ!そんなに緊張しなくても大丈夫だよ!」
緊張をほぐそうとニコッと屈託なく笑う映奈先輩に、私は直ぐに心を開いていった。
「じゃあ、採寸していくね。シャツを脱いでくれる?あ、キャミソールは着たままでいいよ!」
「わかりました」
言われた通りキャミソール一枚の姿になった私は腕を肩の位置まで上げ、T字型で姿勢を固定した。
映奈先輩にメジャーを身体に巻き付けられ、ありとあらゆるところを採寸されていく。