白い空をまた君と見たくて
「いちいちうるさいなぁ…どうだっていいじゃん、これぐらい。あんた問題児だし」

問題児なのがいけないのよ、私たちと一緒じゃないのが。
そう続けた栗ちゃん。

…彼女の顔は、私が嫌う高畑や永嶋と一緒で。

「そんな…騙してたの…?ずっと、友達のふりして…」
「うるっさいなぁ…!騙してないよ、私は元から安東や永嶋と仲良かったんだから」

栗ちゃんの腕を握る私の手の力がゆるむ。
その一瞬で、今度は私が栗ちゃんに突き飛ばされた。

< 36 / 73 >

この作品をシェア

pagetop