白い空をまた君と見たくて
「キャッ!」
「ほら、升田。消して」

黒板の前に仁王立ちになり、端的(たんてき)な指示を出す栗ちゃん。
それは、今までの彼女からは、想像もできないような姿だった。

「だいたい何なの?いつもは本気出さないけど本当はすごいんですアピールばっかしてきて。みーーーんな、あんたのことうざいって思ってるんだよ?わかってないのはあんただけ」

呆然(ぼうぜん)としている私に言い放つ栗ちゃん。
そのまま彼女は腕を振り上げ…

「栗田さん!」
振り下ろす直前、芦田が止めに入った。
でも、それじゃ栗ちゃんの腕は止まらなくてーーー

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