白い空をまた君と見たくて
黒い影

イ ジ メ


「ねーぇ、つーきーのーさぁーん、ちょっといーい?」
呑気な一軍女子の声がする。

私は起きない頭と目を軽く叩いた。
睡眠時間4時間の体はなかなか起きない。

「…おい、つきのぉ?聞いてるよな?」

いつの間にか、彼女が私の左側に来ていた。
先ほどまでとは違う低い声に、一軍女子(かわいこヅラ)するのも大変なんだろうなぁ、とぼんやりと思う。

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