白い空をまた君と見たくて
『…俺が気づいてないと思ってたか?ずっと前から気づいてたよ』
『…ごめん、なさ…』
恐怖よりも、騙していた罪悪感のほうが大きくて、口を開いた私を、彼が制す。
『おっと。ごめんはなしだ。代わりにありがとうと言えと何回言った』
えっと…
『…37回、?』
『いや数えてんのかい!あとそこまで言われたなら普通に直せ!』
私の言葉に気が抜けたらしく、だぁーっと言う彼。
ひとしきり笑ったあと、でもな、と付け加えた。
『でもな、いくら傷ついても外には見せないし、冷静に物事を判断できるだろ』
『要は、激情に左右されず、思う行動がとれる、そこがお前の強さってことだ』
…そうニヤリと笑った“あの方”は、今生きているかさえ、分からない。
だから、彼は、こうなることを予想していたのかもしれない。
『…ごめん、なさ…』
恐怖よりも、騙していた罪悪感のほうが大きくて、口を開いた私を、彼が制す。
『おっと。ごめんはなしだ。代わりにありがとうと言えと何回言った』
えっと…
『…37回、?』
『いや数えてんのかい!あとそこまで言われたなら普通に直せ!』
私の言葉に気が抜けたらしく、だぁーっと言う彼。
ひとしきり笑ったあと、でもな、と付け加えた。
『でもな、いくら傷ついても外には見せないし、冷静に物事を判断できるだろ』
『要は、激情に左右されず、思う行動がとれる、そこがお前の強さってことだ』
…そうニヤリと笑った“あの方”は、今生きているかさえ、分からない。
だから、彼は、こうなることを予想していたのかもしれない。