ホストに恋して破滅した私ですが、高級キャバ嬢になってイケメンオーナーから愛されています。
「前に1度お客さんについたことがあるでしょう? そのときのよ」
そう言われて自分の大失敗を思い出し、気持ちが沈んでいく。

「私はどうすればいいんでしょう? お客さんが来た時だけ、店の奥に隠れていましょうか?」
ヒナの顔を見るとお客さんだって嫌な気持ちになるだろう。

そう思って言ったのだけれど、マキから「席についてほしいって光が言ってたわよ」と聞かされてヒナは大きく目を見開いた。
「私があのお客さんの席につくんですか!?」

思わず声が大きくなる。
「えぇ。今日から3日間はクリスマスイベントでお客さんが増えるから、ヒナちゃんにも席についてほしいって」
「そ、そんなの聞いていません!」
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