ホストに恋して破滅した私ですが、高級キャバ嬢になってイケメンオーナーから愛されています。

そう思ったが、今日の店内を見回して気がついた。
嬢たちはみんな慌ただしく動き回っている。

光とボーイたちも購入してきた氷や水や軽食の準備にとりかかった。
「わかったか？　今日から３日間は忙しくなる。猫の手も借りたい期間になるんだ」

「そ、そんな忙しい時に私が席についたら、余計トラブルになるよ」
「お前はトラブルを起こそうとしてるのか？」

「そんなことない！　けど……」
自信がなかった。

１度失敗してしまっているから、今度も失敗するんじゃないか。
前回よりもひどいことをしでかしてしまったらどうしよう。

そんな不安が膨らんでいく。
「大丈夫。今のお前ならできる。勉強してただろ」
店内で嬢たちの言動を見てメモをしていたことを光はしっかり見てくれていたのだ。