ホストに恋して破滅した私ですが、高級キャバ嬢になってイケメンオーナーから愛されています。
☆☆☆

ノアールは3日間のクリスマスイベントも終わって比較的落ち着いた日々を過ごしていた。
「ヒナちゃん、また今度ね」

「うん! また来てね!」
ヒナは自分を指名してくれた丸太さんを見送り、店内へと戻っていった。

その時、数人の嬢たちが固まってなにかヒソヒソと話をしているのが視界に見えた。
視線を送るとその中のひとりがヒナを手招きしてきた。

ヒナは小首を傾げつつも近づいていく。
「どうしたんですか?」

聞くと嬢たちは一斉にしかめっ面をして、1番テーブルへ視線をやった。
そこには男性客が座っていて、嬢がついていない。

「あの人、どうして1人なんですか?」
聞くと、嬢たちは顔を見合わせて声を小さくした。
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