ホストに恋して破滅した私ですが、高級キャバ嬢になってイケメンオーナーから愛されています。
☆☆☆

「どうだった?」
屋敷から出た後も舞妓さんの熱に浮かされて体が火照っていた。

京都の冬は東京よりも寒いけれど、全然気にならないくらいだ。
「すごかった……」

日奈子はまだぼーっとしながらそう答えた。
そうとしか答えられない。

お菊さんという舞妓さんはまだ若くて駆け出しらしいけれど、それであのレベルまで到達しているのだから信じられない。
日奈子は何度目かになるため息を吐き出した。

「いい勉強になっただろ」
日奈子は素直に頷く。

勉強になったし、刺激も受けた。
「休日にもこうして勉強してるの?」

ホテルへの道のりを歩きながら聞くと光は頷いた。
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