ホストに恋して破滅した私ですが、高級キャバ嬢になってイケメンオーナーから愛されています。
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「ヒナちゃん、最近気合の入り方が違うけどなにかあった?」
光と半ば強引に約束を取り付けた日から一週間が経過していた。

今のところヒナの最高順位は5位のままだ。
「ちょっと、真剣に仕事をしているだけです」

マキにそう返事をしながらも、化粧直しをする手は止めない。
ふたりはトイレで立ち話をしている最中だった。

「マキさん!」
突然大きな声になったヒナにマキが目を丸くする。

「どうしたの?」
「どうやったらナンバーワンになれるんですか?」

「ナンバーワンになりたいの? ヒナちゃん、そういうのには興味ないと思ってた」
確かにそれほど興味はなかった。

ただ、光に恩返ししたいという気持ちだけで今まで頑張ってきたのだ。
でも今は違う。
光を振り向かせるために、ナッンバーワンになりたいと思っている。
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