ホストに恋して破滅した私ですが、高級キャバ嬢になってイケメンオーナーから愛されています。
ここでユウリの名前が出てくるとは思わなかった。
もしかしたら今日はどんでん返しがあるんじゃないだろうか。

ヒナも頑張ったけれど、他の嬢が1位2位を独占している可能性もある。
またチラリと隣のマキへ視線を向けて見るけれど、マキに動じた様子が見られなかった。

さすが、毎月ナンバーワンを保持しているだけはある。
「第2位!」

ヒナはごくりと唾を飲み込んだ。
せめてナンバー3までには入っていてほしい、

そうすれば、光と付き合えなくても努力を認めてもらうことはできるはずだ。
「マキ!!」

隣のマキの名前が呼ばれてヒナは大きく息を吸い込んだ。
マキは小さくお辞儀をしてヒナへ視線を向ける。

そして……「第1位、ヒナ!」その声が聞こえてくると同時に「おめでとう」と、微笑んだのだった。
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