ホストに恋して破滅した私ですが、高級キャバ嬢になってイケメンオーナーから愛されています。
真剣交際初めます!
ボーイと嬢たちが勢揃いしている中、ヒナは光に呼ばれてみんなの前に立っていた。
ふたりの事情を何も知らないみんの視線がヒナに突き刺さる。

唯一マキだけがどこか訳知り顔で、余裕の表情を浮かべている、
うまく感情を隠してきたつもりでいたけれど、感のいいマキにはもしかしたらバレていたのかもしれない。

「みんなに報告がある」
光の一言で私語がすぅっと遠くなっていく。

さすがだと、今更ながら関心してしまう。
みんなが静かになったところで、光が突然頭を下げた。

「みんな、すまん!」
それだけ言って頭をあげようとしない光に戸惑いの声が上がる。

ボーイたちの中にはお店がなくなるんじゃないかと、不安の声をあげる者もいた。
たっぷり1分間は頭を下げてから光は顔をあげた。
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