ホストに恋して破滅した私ですが、高級キャバ嬢になってイケメンオーナーから愛されています。
☆☆☆

「彼氏とは会えたの?」
翌日会社で先輩に聞かれて日奈子は頷いた。

「とっても素敵な時間を過ごすことができました」
これは嘘じゃない。

先輩は頬を赤らめてほうっと息を吐き出した。
「いいわねぇ若いって。私の独身時代を思い出すわぁ」

思わぬところに出てきた『若い』という言葉に日奈子は目を見開いた。
いつも立ちんぼをしていると自分だけおばさん扱いされ、笑われているので、自分がまだ若いという実感がなくなっていたようだ。

「まだ若い、ですかね……?」
「小平さん24歳でしょう? それで若くなかったら、一体何歳なら若いのよ」

先輩はそういうと豪快な笑い声を上げた。
日奈子は目を丸くして瞬きをする。
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