ホストに恋して破滅した私ですが、高級キャバ嬢になってイケメンオーナーから愛されています。
深く帽子をかぶっているので顔はよく見えない。
だけど声の感じからすると40代くらいだろうか。
日奈子は相手のスーツを確認して3本の指を立てた。
悪くないスーツ。
カバンもブランド品だ。
男が頷いたのをきっかけにしてふたりはまるで元々待ち合わせをしていたように肩を並べて歩き出す。
ホテルまでの道のりで会話はほとんどなかった。
互いの素性は詮索しない。
相手も、日奈子に色々を聞いてくることはなかった。
「先にシャワー使って」
部屋に入るとようやく男が帽子を脱いだ。
思っていた通り、40代くらいのごく普通のサラリーマンだ。
薬指に指輪がはまっていないのを見るときっと独身なんだろう。
だけど声の感じからすると40代くらいだろうか。
日奈子は相手のスーツを確認して3本の指を立てた。
悪くないスーツ。
カバンもブランド品だ。
男が頷いたのをきっかけにしてふたりはまるで元々待ち合わせをしていたように肩を並べて歩き出す。
ホテルまでの道のりで会話はほとんどなかった。
互いの素性は詮索しない。
相手も、日奈子に色々を聞いてくることはなかった。
「先にシャワー使って」
部屋に入るとようやく男が帽子を脱いだ。
思っていた通り、40代くらいのごく普通のサラリーマンだ。
薬指に指輪がはまっていないのを見るときっと独身なんだろう。