ホストに恋して破滅した私ですが、高級キャバ嬢になってイケメンオーナーから愛されています。
店内で言われていたあの言葉は本当だったんだ!
日奈子の胸に一気に期待が膨らんでいく。

もしかしたら由利みたいに幸せになれるのかもしれないと、バラ色の未来が見え隠れしている。
それなのに、次のカズの一言で突き落とされた。

「でも、あれはもうダメだ」
冷めきった一言だった。

日奈子の胸に膨らんでいた希望が氷つく。
「ダメっすか?」

もう1人のホストが含み笑いを浮かべている。
「どう見てもダメだろ。あれじゃ金にならねぇよ。ガリガリに痩せて、一気に老けたもんな」

「でもそれってカズさんに会うためですよね?」
そうだ。
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