ホストに恋して破滅した私ですが、高級キャバ嬢になってイケメンオーナーから愛されています。
☆☆☆

それから3日間日奈子は一歩もアパートから出なかった。
部屋の中でもグッタリとしたっままほとんど動かず、シャワーを浴びることもなかった。

時折トイレに立つことと、水道水を蛇口から直接飲むことしかできない。
食欲も睡眠欲もない。

目の下にはクッキリとキマが刻まれていて、そのせいで一気に老け込んで見えた。
時折スマホが振動して部長からの着信を知らせるけれど、もちろん出なかった。

先輩からも心配のメッセージが届いていたけれど、それも無視している。
「私は悪くない。悪いのは誰……」

毛布にくるまった日奈子が虚ろに呟く。
その声はとても小さくて、すぐに空間に溶けて消えていく。

「私は悪くない。悪いのは誰……」
それでも日奈子は呟くのをやめなかった。

ずっと言い続けていれば、誰かに届くはず。
そう信じているかのように呟き続ける。

「私は悪くない。悪いのは誰……」
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