ホストに恋して破滅した私ですが、高級キャバ嬢になってイケメンオーナーから愛されています。
☆☆☆

光が連れてきてくれたのは店から少し離れたところにある野菜中心のレストランだった。
レストランといっても気取った雰囲気はなくて、若いカップルの姿や家族連れの姿が見られる。

「ここは野菜中心の食事を出してくれるんだ」
「あの、お店をほったかしにしていいの?」

「マキがいるし、他のボーイもいるから問題ない。なにかあればすぐに電話がかかってくるはずだ」
光はそう言って案内されたテーブルに自分のスマホを置いた。

食べ物のいい香りがしてきて日奈子のお腹がグゥと音を鳴らす。
「やっぱり、体は正直だな。いくら食欲がなくても、本当は食べたがってたんだ」

「そうみたい」
日奈子は照れ笑いを浮かべて頷いた。

だけどほとんど食べていなかった胃に突然沢山の食べ物を入れるわけにはいかない。
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