ホストに恋して破滅した私ですが、高級キャバ嬢になってイケメンオーナーから愛されています。
「私ばっかり食べて、ごめん」
気がつけば小皿はすっかり空になり、光はなにも食べずにそれを見つめていたのだった。

「お前に食事をさせるために来たんだ。余計な心配はしなくていい」
光はそう言うと持ち帰り用にサラダを注文した。

他の嬢たちへの手土産みたいだ。
「1人を依怙贔屓することはできないから、仕方なくだ」

そう言いながらも、手土産を受け取る光の表情は明るかった。
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