財閥御曹司は左遷された彼女を秘めた愛で取り戻す
「確かにそうね」
真紀が言った。
「菜々、どこからの招待状?どんな封筒なの?」
数人の秘書が近寄って来た。
「どこかで見たかもしれないわ。どんな封筒?」
「薄い紫色の封筒で菖蒲の花の模様が薄く見える。封印のところに清家の紋が押してある」
他の秘書が驚いている。
「それって、清家財閥からの招待状なの?それをなくしたの?信じられない。そんな大切なものなのに、なくすようなところにしまっていたの?」
黒沢さんが言った。