どんな世界でも君と。
麻痺弾が通るのかは分からないけど
レンだけに大変な思いはさせたくない。



私はそんな願いを込めて、
麻痺弾を打ち込んだ。



「……っ!
ミヤビ……貴様ァ!!」



「麻痺入った!!
レンいっけええぇ!!」



私の声と共に
レンはミライさんの心臓を貫いた。



【Congratulation】



その文字が、出て
私はホッとした。



「終わった……。」




私も過去から解き放たれた。
だって……



憎いあの人はもう……いないのだから。


「ミヤビ大丈夫?」



「う、うん
平気だよ」



そう言ったのに
レンは私のことをお姫様抱っこした。



「わっレン……っ
恥ずかしいよ」



「歩けねぇお姫様はそれがお似合いだって」



そうニシキさんは
ニヤニヤしながら言った。
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