どんな世界でも君と。
私はそのまま意識を失った。


目を覚ますと
ホテルのベッドの上だった。


「あ、起きた?おはよ」



「…………」



頭がクラクラする。
貧血か……。



「大丈夫?」



「うん……ちょっとボーってするだけ。」



「そうか……後で
オダギリに報告に行くけど……」



「一緒に行く。」



「でも。脚が……」



私は自分の足を見た。
レンが治療したのか
包帯が巻いてある。



「これ、レンが?」


「まぁ……元々医者なんでね」



そう言ってコーヒーを飲むレン。
レンが無事でよかった。



「私……生きてるんだ……」



もう過去に囚われず生きていけるのかな……。
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