どんな世界でも君と。
大切な人。
失いたくない人……。


そんな人が
こんな世界でできるなんて思ってなかった……。



わたしは
レンを失いたくない。


「みーやびただいま」


「おかえり………」



「泣いてるの?」




「え…………」



私は自分の頬に伝う
涙を拭った。



どうして……泣いているのだろう……。



「…………68階の情報……これ……」



私は涙を拭いながら
レンに情報の紙をわたした。



「ん……」


「今日会議だって」



私は
そう言いながらグループDMを送る。


【20時から68階会議。】


それだけを送る。


「レン、ミヤビ。
68階の情報見たか?」



オダギリがそう言いながら
部屋に入ってきた。
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