どんな世界でも君と。
もしかして、この毒針でいろんな人が死んだ……?



「わぉ、今回は少しまともな、
強そうな人達が来たんだね


その針、気づく人あんまりいないんだよねー」



パーティ会場の奥、
ステージの方から
誰かがやってきた。



「男……?」



「ようこそ68階へいらっしゃい」




そういって
口を大きく開けて笑い出す
男の人。



ゾワッと背筋が冷えた。



「……っ!!」



その人の顔は見たことがあった。
元の世界で
何度もニュースが流れた。



連続殺人犯の顔だったから。



「貴方は……」



「おや?俺のことをご存知なので?」



「連続殺人犯で死刑囚の……
キタミ コウタロウ……」



私がその名前を口に出すと
周りの人もザワっとした。
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