どんな世界でも君と。
この世界でも孤独で
寂しくて


68階でいろんな人を待って……。


戦いにくる人がいれば、
寂しくないもんね。



戦っていれば……
孤独じゃないもんね。



「キタミさん。
あなたは独りじゃないよ」




私がそうつぶやくと
キタミは
怒ったように言った。




「てめぇに何がわかんだよ!!
仕事でもひとりで嫌がらせされて、
家庭でも疎外感与えられてる俺の気持ち


そんなに仲間のいるてめぇに分かるわけねぇだろ!!」



そういってまた、
私に拳銃を向けて撃った。



「わかるよ……」



その撃たれた弾は
私の横を通って行った。



私には当たらなかった。



「だって私はこの世界に来るまで


孤独だったんだから。」



またキタミは私に向けて拳銃を撃つ。
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