どんな世界でも君と。
レンの部屋のベッドに寝かされた私は
そのままぼーっとして
暫く動けなかった。


私がこの手で人を……。



「ミヤビ?大丈夫?」


「うん……平気」



平気じゃない。
心が痛い。


けど……
この気持ちを乗り越えなくては
このゲームをクリアすることは出来ない。



「うぅ……っふぅ……っ」



私はベッドの中でまた泣いた。
こんな辛いのに、
ここから先、こんな重みが
沢山重なっていくんだ……。



「辛かったね。
これからは俺がトドメ刺すから……。
ミヤビにはもうこんな辛い思いさせないよ」



そういってレンは
私の唇にキスを落とした。



レンのキスは
大好き。


愛してるが
いっぱい詰まっているから。
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