どんな世界でも君と。
目が覚めると
ふといい匂いが鼻を掠めた。


「いい匂い……」


「あっおきました?ご飯ちょうど出来ましたよー」


リコちゃんがエプロンをしながら
そう声をかけてくる。


まだ頭がぼーっとする。



「ミヤビは寝起きが悪いから暫くはぼーっとしてるよ。」



「そうですかー……
やっぱりアシヤさんはなんでも知ってますね!
ミヤビさんのこと!」



なんか……
幸せな夢を見ていた気がする。



元の世界に戻って
みんなで幸せに暮らしている……



そんな夢。



「美味しそうな匂い……」



やっと目が覚めてきたのか
意識がはっきりしてきた。



「ふふっご飯にしましょ!もう少しで
元の世界に戻れる……かもしれない記念です!」



リコちゃんはそう言って飲み物をグラスに注いだ。
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