どんな世界でも君と。
今もとても幸せだこんなに沢山の仲間がいて。

「あと5階分か?」


「あと5戦。
あと5戦で塔のクリアができる。」



レンもニシキさんも
嬉しそう。
私は飲み物を飲みながら
それを眺めていた。



「どんな事があっても
みんなで帰ろう。」



このギルドもたくさんの人がいたはずなのに
今はもうこのメンバーとオダギリさんだけ。



たくさんの人を犠牲にして
ここに生きている。



アラキくんたちももう居ない。
アリカワくんは
どんな気持ちでいるのだろうか


あの二人はきっと、
アリカワくんの元の世界での友達だろう。



「アリカワくん。
これからも頑張ろうね」



「……勿論。
あいつらの分も俺は生きなくてはならない」


覚悟を決めた
そんな目をアリカワくんはしていた。
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