どんな世界でも君と。
ニシキさんが私の頭を
ガッと掴んだ。


「何しみったれてんだよ
ここクリアして
帰ろうぜぇ……」



「痛いよー!ニシキさん!」


「そうだよ。ミヤビ
ここを勝って


元の世界に戻ろう。」



レンもそう言って肩を組んできた。


私たちはそこで笑顔だった。



1人を除いて。



「行こう。
戦場へ」



私はそう言って
扉に手をかけた。



扉を開けると
そこには誰もいなかった。



シンっと静まり返っている。


……?



「誰もいないね?」



「居るよ」



その声に私たちは振り返った。



だってその声の主は
私たちのよく知る人物だから
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