どんな世界でも君と。
ここの部屋のボス。
この世界のラスボスが


今目の前にいる。



「いいねぇ……っ
その顔……堪んない」


どうして……


どうして、


オダギリさんが……。



「オダギリ……テメェ」



「ククク……ようこそ
100階へ。」



どうして……なんで……
そんな言葉が
ずっと頭をぐるぐる回る。



理解が追いつかない。




私は……この人を



コロセナイ……。



「……どうして……」


「俺はね、この世界が面白いと思った。


この回の住民になりたいと思った。」




この世界の住民……
私たちは住民じゃないということ?



「俺がこの階を任されてから
クリアした人は……いない。」



その言葉に私たちは絶望した。
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