どんな世界でも君と。
私には大切なものが……


大切な人が
出来た。


こんな楽しい世界で……。


最初は元の世界なんて戻りたいと思わなかった。


元に戻っても
仕事で嫌がらせをされる日々だから。



でも、ここで
闘うことを恐れない
そんな勇気を得た。



自分は必要とされているんだと
そう感じた。



「……アシヤさん……私たちは見てるだけでいいんですか?」



「これは……アイツとオダギリの闘いだよ

俺らが邪魔をしたらダメだ」




**


それから何分この人と斬り合いをしているだろう。



私も、
オダギリさんも
ボロボロで立っているのがやっとだ。



「よくぞここまで……」



オダギリさんはそう言って膝を着いている。
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