どんな世界でも君と。
ねぇオダギリさん。
貴方は私たちが成長するのをどんなふうに思って見守ってくれていたの?



私は……
オダギリさんのこと
お兄ちゃんみたいに思ってたんだよ。


なのに……どうして……。


「うっ……ふっ……」


私は大粒の涙を流した。
こんな大切な人に……



こんな大切な人を殺すなんて……




私には……



「ミヤビ……君になら殺されてもいい……」



オダギリさんが
切なそうに笑う。



私はその言葉にさらに涙を流した。



「オダギリさぁん……」



「ごめんね、泣かせて……。
でも……俺は------」



その瞬間、
オダギリさんは
自分の剣で


自分の心臓を貫いた。
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