どんな世界でも君と。
【Congratulation】



私たちの上にはそんな文字が出ている。



ようやく100階まで到達した。


「よく頑張った……」



レンはそう言って私の頭を撫でてくれた。
私はオダギリさんの
亡骸をずっと抱いて
ボロボロ泣いていた。



「うぅ……っ」



「おめぇはすげぇよ」



ニシキさんも私の頭をガシガシと撫でた。



お兄ちゃん……。
ずっと会いたかったんだよ。



話したいことも沢山あったんだよ。




こんな死に方……そんなのないよ。



そんなことを思っていると
アナウンスが流れた。
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