どんな世界でも君と。
そして、彼は通り過ぎる瞬間


「早く思い出してよ…ミヤビ。」



「えっ!?」


「じゃあね、雅ちゃん」



早く思い出したいよ…思い出させてよ…。
私はお菓子を買って自室に戻ろうとした。



その瞬間…



「えっ!ミヤビさん!?」



「へ…?えっと。」



「私です!私!リコです!!」



「リコ…ちゃん…」



ズキンと頭が痛む…。
どうして…



私だけが…何も覚えてない。




「え、もしかして覚えて…ない?」



「ごめんなさい…。」




私は眠ってる時、
眠ってた時
夢を見ていた。


それがどんな夢だったのか全く覚えていない。




でも…


貴方も知らない人じゃない…。
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