どんな世界でも君と。
ねぇ…。


ねぇ……。


思い出したいよ…っ。



「無理して思い出さなくていいんじゃねぇか?」



「え…?」



「何も辛いことを無理して思い出すこともねぇだろ。
楽しことばかりじゃなかったしな…」



「あなたは。」




「ニシキ…俺のことはニシキってだけ覚えとけよ」




ニシキ、さん
貴方も私のことを知っているの…?



「お願い…ニシキさん…
私のことを教えて…っ
私は辛くても…あの人たちのことを…



思い出したい。」



私は寝ている間
何があったのか知りたい。



「…いいのか?」



私はこくりと頷いた。
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