どんな世界でも君と。
頭……撫で……

「えっ……はっ
ほぇ……っぅ!」


「そんなに驚く?
この1ヶ月、君のことを忘れたことは無かった」



それは……どうして……。
私もずっと忘れてなかったよ。


だってあなたのそばにいたかったから。



あの日離れ離れになったことをすごく後悔した。


「本当は死んでいると思った。
よくここまで強くなったね」



その言葉に
私はぶわっと涙が溢れ出た。


ずっと孤独だった。


独りだったから……。
1人で戦って
一人で勝って……



今日ふと不安とひとりで戦って。


こんな訳の分からないゲームを終えて
元の世界に戻りたかった。



「……泣くな……」



彼はそう言って
やさしいキスをした。
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