どんな世界でも君と。
私は驚いて
目を見開いた。


「ごめん……したくなったんだ。」



「…………っ」



「嫌だった?」



「嫌……じゃないです……。」



嫌じゃない……。
でも……びっくりした。



「もう1人にはさせない。
安心して……」



そう言って私のことをぎゅっと抱きしめてくれた。
私はそれを
受け止めてギュッと抱き締め返した。



こんな時間が……止まってしまえばいいのに。



「ずっと孤独でした。
1人で戦って……
勝っても勝っても終わらなくて……
辛かった……っ
どうしてあの時一緒に行ってくれなかったんですか……っ」



「…………ごめん……っ」



私はその日
すごく大泣きし、
そのままアシヤさんの胸で眠りについた。
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