どんな世界でも君と。
朝目が覚めると
目の前には整った顔の
男の人が寝ている。


スースーと規則正しい寝息を立てて


「……かっこいいな……」


私はそう言って彼の頭を撫でた。
もうこの世界では
独りじゃない……



私は窓の外を見た。


「今日もいい天気。
暑くなりそう。」



私はそう呟いてベッドを降りようとした。
すると
グイッと腕を引っばられた。


「へっ!?」



「どこ、行くの?」


「顔……洗いたくて……」



可愛い……。
アシヤさんいつもクールに決めてるのに
可愛い一面もあるのね。



「ふふっどこにも行きませんよ」



「敬語、やめない?」



「でも……」


一応この世界のことを教えてくれた恩人だし。


絶対年上だし。
などと思考がグルグルしている。
< 46 / 188 >

この作品をシェア

pagetop