どんな世界でも君と。
私は椅子に座り直し
その人の方を見た。


……ニシキ……コウタ



「すいません……ありがとうございました。」


「寝不足か?
美人ソロプレイヤー」



この人は確か……
あの……さっきアシヤさんの部屋に入ってきた人。



ちょっと怖い人。


「朝から何も食べてなくて……
あと貧血持ちだから……。」



「ふーん……」



そう言って私のことを舐めるように見てくる。
視線が気持ち悪い……。



早くどこかに行ってよ……。



「俺の部屋に来ねぇか?」


「へ?い、行きませんよ!」



その言葉にゾワッとした。
怖い……。


どうしたらいいんだろう。



「いいから来いよ」



そう言ってニシキさんは
私の手を引いた。
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