どんな世界でも君と。

撮影用の衣装をズタボロに切り裂かれたり、
隠されたり。


そんなのは日常茶飯事になった。



「ねーぇ?
ここの社長と寝てるってホントー?
だからこんなにゴリ押しされてるのー?」




ミライさんは
私の頭に水をかけながらそう聞いてきた。



こんなの
いつまで耐えればいいの。



仕事を辞めたい。
辞めたい。
だけどファンの子達を裏切るのはいやだ…



「いい加減にしてください。
私これから撮影なんですが」



「その格好じゃ撮影なんて無理ね!
残念」



…こういう人はどうしたらギャフンと言わせられるのだろう。



私は……目を瞑った。
< 79 / 188 >

この作品をシェア

pagetop