どんな世界でも君と。
撮影用の衣装をズタボロに切り裂かれたり、
隠されたり。
そんなのは日常茶飯事になった。
「ねーぇ?
ここの社長と寝てるってホントー?
だからこんなにゴリ押しされてるのー?」
ミライさんは
私の頭に水をかけながらそう聞いてきた。
こんなの
いつまで耐えればいいの。
仕事を辞めたい。
辞めたい。
だけどファンの子達を裏切るのはいやだ…
「いい加減にしてください。
私これから撮影なんですが」
「その格好じゃ撮影なんて無理ね!
残念」
…こういう人はどうしたらギャフンと言わせられるのだろう。
私は……目を瞑った。