どんな世界でも君と。
わたしはゆっくりスープを飲む。
空っぽだった胃の中に
暖かいスープが染み渡る。


「美味しい……。」



スープやそういったものも
飲むのが恐怖だった。



紅茶が好きだったのも
味がして美味しかったから。



「レン……。ありがと」



心の底から
そう思った。



「いいよー。
これからは俺がご飯作ってあげる。
病気治していこ」




彼はそう言って私の頭を撫でた。



「ご飯食べないと
闘ってる時にめまいがして命を落としかねない。」



「………。」




確かにそうだ。
今まではさほど気にしていなかったけど、
最近はめまいが多いから



もしかしたら……。
そう思うとゾッとする。
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